市原 美穂さん(宮崎市)

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ホスピスの心
宮崎の地に広く浸透させたい!

認定NPO法人
ホームホスピス宮崎 理事長

最終更新:平成28年12月

チャレンジの概要
認定NPO法人 ホームホスピス宮崎(HHM)
キャッチフレーズは「宮崎にホスピスを」ではなく、「宮崎をホスピスに」です。
ホスピスの原点は、死に直面している患者さんやその家族に対する温かいもてなしの心。そんなホスピスの心が宮崎の地に広く浸透し、市民が、安心して最期まで生きていける環境を整えることを、ホームホスピス宮崎は目指して活動中です。

【ホームホスピス宮崎の目指すもの】
ホスピスの原点は、死に直面している患者さんやその家族に対する温かいもてなしの心です。 そんなホスピスの心が宮崎の地に広く浸透し、市民が、安心して最期まで生きていける環境を 整えることを、ホームホスピス宮崎はめざしています。
病におかされ、自らの死期を知った時、様々な肉体的病状、苦痛に加えて、不安と恐怖、悲嘆と絶望など 心の痛みは、健康な時の想像を超えて深いものに違いありません。そんな時、自分が生きてきた場所で、家族に囲まれ、家族や友人あるいは自分との和解を遂げていく、この時間こそかけがえのないものです。
その時間を過ごす場として家”ホーム”こそが最もふさわしいと考えています。”ホーム”とは、その人にとって安らぎを感じることができるところで、自宅であったり、あるいは施設であったりするかもしれません。
私たちは、死の瞬間まで、その時間がたとえわずかであっても、その人なりの生活が尊重される事を願っています。
そして、誰もがいずれ迎える死の悲しみを、癒し慰めてくれるのは、やはり”人”なのだと思っています。患者とその家族が安心して、望む場所で望むように生の終わりを全うできるために、地域のかかりつけ医と協力して支え援助する”人と人”との関係を作っていきたいと願っています。


これまでのあゆみ
●中学校の教員として2年間教壇に立った後、主婦業に専念
●「常にリーダーになってしまうのが運命」で、学生時代はマンドリン部の指揮者、4人の子育て中は、子ども劇場をはじめとした様々な市民活動のリーダーとして活躍
●昭和62年 夫(医師)と共に宮崎市に転居。開業したクリニックを支えながら宮崎でも市民活動に参画
●平成12年1月 NPO(特定非営利活動)法人設立
●平成14年 NPO法人理事長就任
●平成16年 「かあさんの家 曾師、霧島」開設(平成27年6月現在宮崎市内4ヵ所開設)
●平成23年 「ホームホスピス『かあさんの家』のつくり方」出版
ホームホスピス推進委員会設立
●平成24年 第1回全国ホームホスピス合同研修会開催
●平成26年 かあさんの家開設10周年記念事業講演会・祝賀会開催
  「ホームホスピス『かあさんの家』のつくり方2」出版
●平成27年2月 事務所のリフォームに伴い、「訪問看護ステーションぱりおん」等を新設
●平成27年3月 認定NPO法人ホームホスピス宮崎
チャレンジのきっかけ
市原さんがホスピスという言葉に出会ったのは、20数年前の講演会(宮崎・がんを語る会)でした。治療の当てがなく、余命いくばくもない患者の最後をケアする施設としてイギリスで始まり、日本でもそれが始まった時期でした。当時の宮崎にはホスピス病棟は無く、その後、設置を望む市民運動が起こったのです。

平成9年、在宅ホスピス協会(本部・東京)の宮崎支部を立ち上げ、医師や看護師、ホスピスに関心のある市民に呼び掛けて勉強会をスタート。同時に、在宅で過ごす患者さんと家族ができるだけ安心して過ごせるように支援するボランティア活動にも取り組みました。
こうした活動を通じて生まれた「在宅ホスピスをバックアップする病棟があるといい」という思いから、平成10年に宮崎市議会と宮崎市郡医師会に“緩和ケア病棟及び在宅ホスピス支援センター設置”の要望書を提出しました。
その際、「ハウスは建物。目指しているのは建物ではない。ホームには、アットホームとかという意味もあるし、精神的なよりどころという意味合いもある」と、会の名称を「在宅ホスピス協会宮崎支部」から「ホームホスピス宮崎」としました。
こうして、ホームホスピス宮崎の基盤が誕生しました。
これまでの取り組み

平成10年、まずは数人で勉強会をはじめ、そして、翌年には在宅ホスピス支援センターを開設。ホスピスボランティア養成講座や臨床における全人的ケアの教育プログラム、ナースのためのカウンセリング講座などのプログラムをスタートさせ、ホスピスケア市民講演会に永六輔さんを呼ぶなど啓発活動にも奔走しました。

平成12年、NPO法人の認証を受け、在宅患者と家族への支援をはじめ、平成15年には「聞き書きボランティア」、がんなどの闘病記を病院に出前する「患者らいぶらり」も開始。医療者には言えない不安や、家族間の悩みなどを抱えている患者さんたちに、本の貸し借りを通じて、心情を吐露されるきっかけにするのが目的でした。

こうした実践を通じて、たどり着いたのが「かあさんの家」でした。
家がいいなあと思いつつも、介護者がいないひとり暮らし、などの理由で帰れない人がいます。家か施設かの選択肢の他に、家にかぎりなく近い『もうひとつの家』をつくりたかったのです。
昼間だけまたは夜間だけの利用、短期入所、望めば終末期を過ごすこともできて、家族とともに最期まで見守るのが特徴です。入院治療が必要となった場合は、かかりつけ医と相談しながら、後方支援病院と連携して入院し、治療が終わったら再び帰ってくることができます。
住み慣れた地域で最後まで暮らし続けるために、地域の方々の協力を得て、民家を借りて療養できる環境となっています。
ホームホスピス宮崎の活動は利用者、利用者の家族、ボランティア、遺族会、地域住民、医療関係者、スタッフ等多くの方のご協力や支えがあって成り立っています。

「かあさんの家」。この名称にした理由・・・母は命の源であり、母の懐は依存を認め許す、受容するなどの意味合いがあります。人生の総括をする時期に、まわりに迷惑をかけたくない・・と窮屈に我慢して暮らすより、お互いに助け合い、いい意味で迷惑を少しずつかけあって、住み慣れた地域で最期まで安心して暮らしていける宮崎のまちになればいいなとの思いをこめています。


H27年3月には、地域の人たちに気軽に利用していただけるよう、改築した事務所を「ゆるりサロン」として開放。新たに医療の専門家による「暮らしの保健室」を設け、熱中症等の予防を啓発したり、相談室として活用するほか、OB看護師による自宅での看取りサポート「看取り寄り添いボランティアナース」を行っています

平成27年6月現在、「かあさんの家」は宮崎市内に4ヵ所。初期投資を抑えるために建物は建てず、民家4軒を借りて運営しています。スタッフは全体で30人程度。連携先としては、開業医、病院、訪問看護ステーション、調剤薬局、訪問入浴、福祉用具事業者、デイサービス事業所など。これに、音楽療法士やアロママッサージセラピスト、ボランティアなどが支援に加わっています。

また、ホームホスピスを行う専門職の養成を行うための「ホームホスピス推進研修センター」として全国からの研修生を受け入れています。

課題は、NPO法人の経済的基盤が弱いこと。いろいろな事業を行う上で、会員からの会費、寄付、行政などの助成金でなんとか運営してきました。
必要なところに必要なお金を回していく仕組みができないかと模索し、2015年3月、認定NPO法人の交付を受けました。
「ホームホスピス宮崎」の事業運営が適正で公益に資すると認めて、個人が寄附をした場合、所得税が最大50%控除されます。
日本では寄付という習慣がまだまだ根付いていませんが、この利点を生かし寄附会員を増やし、それを有効に活かして、みんなが安心して暮らしていけるまちづくりをすすめていきたいと思っています。

これからのビジョン
地域で本人・家族の望む“看取り”を!

「かあさんの家」には、さまざまな状況の方が暮らしています。
余命1ヵ月と告げられて入居したけど、もう1年以上を過ごしている人、短期で預かりの予定が「ここはいつも誰かの声がするので安心」と長期になった人。
何でもない普通の暮らしの中に、ホスピスの神髄があると信じています。
人と人の距離感や息遣いを大切にしたホーム、その運営を大切にしていきたいです。
一言メッセージ
自分の人生なのだから、いろんな人と繋がっていく。人はそれでしか生きられないのですから。そして、感謝をすることです。
自分で考えてチャレンジする。それならば納得をします。
あなたはひとりじゃない。何とかなります。がんばってください。
連絡先
〒880-0913
宮崎市恒久2丁目19-6
認定NPO法人 ホームホスピス宮崎(HHM)
電話 0985-53-6056
FAX 0985-53-6054
E-mail office@npo-hhm.jp
WEBサイト
http://www.npo-hhm.jp
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